おみくじ
「くじ」に敬称の「お」と「み」をつけたのが、「御神籤」です。
おみくじとは、神社、仏閣で吉凶を占うために引く「くじ」のことです。
古代において国の祭政に関する重要な事項や後継者を選ぶ際に、神の意志を占うために、くじ引きをすることがあり、古代に行われた卜占(ぼくせん)にあるとされ、これが現在の「おみくじ」の起源とされています。
直接の原型となったのは元三慈恵大師良源上人(912~985)の創始とされています。この大師は、比叡山延暦寺の中興の祖、異名(厄除け大師)といわれ、民間の信仰もあつく敬われています。
【吉凶の順位】
大吉、中吉、小吉、吉、末吉、凶、大凶、がだいたいの順序ですが、大吉の次に吉の位置がいれかえられて大吉、吉、中吉、小吉、凶と、解釈される場合もあります。
個別の運勢として、
願望、健康、仕事、恋愛、縁談、待人、商売、受験、旅行、争事等色々ある。
「大吉」が出たら、今が一番勢いがある時という意味で、「凶」が出たら「これから悪いことが起こります」の意味ではなく、「気持をひき締めましょう」の意味で、忠告のようなものです。
中国にもおみくじがあり、香港や、日本横浜の中華街の関帝廟などでもみられます。
おみくじは引いた後、境内の木に結ぶか(神様との縁を結ぶか)、家に持ち帰るか(神様のメッセージなので何度も読みかえすか)、どちらでも良いようです。
2016年2月