ピレノポリスの“フェスタ・ド・ヂビノ”(聖霊降臨祭)
ゴイアス州ピレノポリス市で毎年行われるフェスタ・ド・ヂビノは、ピレノポリスの市民が最大の楽しみ・喜びとしているお祭りです。宗教的で一般に知られた伝統行事で、12日間続くこの祭りの最高潮は、復活祭から50日目の聖なる日曜日と、当日に行われる多くの民俗芸能のパレードやショーです。
ペンテコステ(聖霊降臨祭)が祝われて以来、人々の聖霊崇拝は古代から続いています。キリスト教の教えが始まった頃には、すでに、ペンテコステを祝っていました。ペンテコステは、鳩の姿で聖霊が使徒の集会に降りて、彼らの頭上を火の舌で照らしたと言い伝えられる日です。
ペンテコステの饗宴は、13世紀にポルトガル人たちによって、ブラジルにもたらされました。
ピレノポリス市で1819年にペンテコステが祝われた記録が残っています。
フェスタ・ド・ヂビノ祭りシンボルは、リング型の’’炎の舌’’の中心に白い鳩が描かれる赤地の旗です。
白は、「平和を象徴」、赤は、「聖霊と炎の舌」を象徴しています。
祭り前の期間には 田舎で行う祭典があり、最大の祭りは、聖なる日曜日に行われます。この日には、ピレノポリスの大通りでパレードが行われます。 パレードには、象徴的なポルトガルの王室・王・女王の冠、裁判官のシンボルなどが、白衣の乙女たちによって、厳かに披露されながら運ばれます。
ペンテコステ祭りの期間中には、カバリアダ(馬上槍試合)のショーが上演され、キリスト教の信者とムーア人との争いが描かれています。登場人物の中では、仮面をつけているのが基本的なものです。伝統的なのは、牛の仮面ですが、ジャガー・猿・そして人間のもあります。もう一つの不可欠なアクセサリーは、仮面や馬を飾るクレープ紙の造花です。
ピレノポリスのフェスタ・ド・ヂビノは、2010年4月15日にIPHANに承認され、ブラジルの無形文化遺産として登録されました。
(IPHAN = Instituto do Patrimônio Histórico e Cultural Nacional 〔国立歴史文化遺産研究所〕
2019年2月