~ 一盌からピースフルネスを ~

フェスタ・ジュニーナ

左から聖ペドロ、聖ジョアン、聖アントニオ

左から聖ペドロ、聖ジョアン、聖アントニオ

 フェスタ・ジュニーナはヨーロッパのキリスト教国に起源があります。この祭りはカトリック教聖人として知られる聖ジョアンを祝し「ジョアニナ」と呼ばれていました。

 初めのころは聖ジョアンの祝日(24日)だけを祝っておりましたが、聖ペドロ(29日)と聖アントニオ(13日)の祝日も6月にあることから、習合してフェスタ・ジュニーナ(6月の祭り)となりました。

 色鮮やかな小旗で飾られた場所に、焚き火、典型的な料理の屋台が並び、そしてクアドリーリャ(スクエアダンス)を踊るこの祝祭はブラジルの民間伝承のひとつです。

 フェスタ・ジュニーナはブラジルの所々で行なわれますが、東北地方ではさらに普及され盛大です。パライバ州カンピナ・グランデ市やペルナンブコ州カルアル市などは祝祭とクアドリーリャのコンテストで有名な町です。

パモニア、愛のりんご、クラウなど

パモニア、愛のりんご、クラウなど

 この祝祭の典型的な料理はパモニャ(トウモロコシをすりつぶして作るペースト状のものをトウモロコシの皮で包んで茹でる菓子料理)、クラウ(トウモロコシで作るプリン)、パソッカ(ピーナッツでできたお菓子)、アホース・ドーセ(ライスミルクにシナモン入り)、それに冬の寒さを退けるケントン(サトウキビの焼酎ピンガに生姜やスパイスを使って暖めた飲み物)などです。

 学校でも子ども達はクアドリーリャを踊ったり、釣り(手作りの魚を釣る)や輪投げなど色々なゲームをしたりしながら賞品を獲得し、楽しく祝います。また、マッサン・デ・アモール(愛のりんご)、ポップコーンや綿菓子もこの日には欠かせないスイーツです。

 

 

2016年6月