ブラジルの植物 1. クアレズメイラ
今回より、初めての試みとして、ブラジルの植物を紹介します。
豊かなブラジルの自然の中で、育まれた植物です。
中には、茶人に好まれる茶席の花も、見出せることでしょう。
こうご期待ください。
編集部より
ブラジルの植物
ブラジルには、その広大な領土のおかげで、他の国々では見られない動植物相があります。そのバイオームは独自の特徴を示し、現在に至っても動植物の新種を発見、分類することが可能です。
ブラジルの多くの自生植物は、美しい花を持っており、ブラジルで行われている茶会のための「茶花」に使うことができる花もあります。
植物種の花の開花季節のリズムに従い、ブラジルの秋に咲く種類の一つを紹介しましょう。
秋の始まりから咲いているブラジル大西洋林在来種の俗称で知られるQuaresmeira(クアレズメイラ)[Tibouchina granulosa]です。クアレズメイラという俗称は、花の色と開花期間(カーニバルとイースターの間の40日間の期間 = Quaresma クワレズマ)に由来します。花は通常紫色ですが、ピンク色や白い花の種類もあります。
クアレズメイラはたとえ貧弱な土壌でも、素朴で栽培が容易な先駆植物です。この種類は熱帯、及び亜熱帯の暖かな地域を好み、中温の寒さにもよく耐えます。
クアレズメイラの木は観賞用にもなります。丸い型の梢は濃い緑色で、木の高さは 通常小から中程度で、8メートルから12メートルに達します。
胴体の直径は、30センチから40センチ程度です。クアレズメイラの寿命は 60年から70年と言われています。リオデジャネイロ、サンパウロ、ミナス・ジェライス州に多く見られます。
2019年8月