レヴェイヨン(Réveillon)
ブラジルで十二月三十一日から一月一日の年越しを祝うレヴェイヨン(Réveillon)は、フランス語の「réveiller」から由来し、「目覚める」と言う意味です。
前夜、ブラジル人は白い服(アフリカの宗教の信念に基づくといわれている)を着て、年越しを祝います。午前0時になると空は壮大な花火が点火し、ワインやシャンパンなどを飲みながら「Feliz Ano Novo」(幸せな新年を願う意味)と新年の挨拶が家族や友人の間で交わされます。
夕食には、特に豚肉や魚のロースト(常に前方に進むから幸運をもたらすとされる動物)、レンズ豆(富と幸が開運)、ザクロの果肉七粒(種は翌年まで財布に入れておくと幸運と金運を引き寄せる)、くるみ、ナッツやアプリコット(富)、ぶどう(繁栄)などを食べます。
海岸沿いには大勢の人々が集まり七波を飛び超えながら七つの願い事をします。この儀式はイエマンジャ(アフリカの海の女神)を崇めて行なうと言われています。
サンパウロ市の日系協会は、毎年十二月三十一日にリベルダーデ区で「餅つき祭り」(Festival de bolinho da prosperidade) を催します。昨年行なわれたお祭りでは、二千キログラームのもち米を使用して餅をつき、できた「もち」(bolinho de arroz)と「お雑煮」(sopa de moti)は無料で配布されました。
2017年1月