蓋置
蓋置は、釜の蓋をのせる道具で、柄杓を引く時にも用います。初めは台子皆具の内の一つで、唐銅で出来たものでしたが、独立して用いられるようになりました。唐銅から竹、陶磁器、さらに見立応用品なども加わり、多種多用となりました。
代表的な蓋置として七種蓋置があります。火舎香炉・五徳・一閑人・三つ人形・蟹・栄螺・三つ葉の七種類の蓋置です。これらは金属・陶磁器ともにあります。
竹の蓋置は、引切とも呼ばれ、鋸で引き切ったままの意味です。炉用は節を中程より少し上目に、風炉用は節いっぱいに、どちらも竹の根元が上になるように逆竹に切るのが約束です。
七種蓋置と竹の蓋置
2018年12月