花入
茶の湯では、茶室に入れる花を茶花と呼び、花器を花入と呼びます。花入は掛物との調和はもとより、用いる花との関係にも心を配ることが大切です。種類は、飾る場所により「置花入」「掛花入」「釣花入」の三種類に分かれます。また材質により真・行・草の三つに格付けられます。すなわち金物の花入を真、陶磁器を真または行、竹、籠などを草の花入とするのが基本ですが、陶磁器の中にも真・草に、籠にも真・行というように扱われているものもあります。真・行・草という格付けは、目的・寸法・質など、総合的な調和感によって分類されます。
花入の代表的なものとしては武野紹鷗、千利休が好まれた竹花入があります。竹花入は草の花入ですが、正式な茶事で最も使われています。
2018年6月