菓子器 - 縁高(ふちだか)
茶の菓子には、主菓子と干菓子の二種があり、前者は濃茶のための生菓子で、後者は薄茶のための軽い干菓子類です。この菓子を入れる器が菓子器で、菓子同様二種あり、主菓子器と干菓子器です。
縁高は、縁高重の略語で、菓子椀に代わる正式な主菓子器です。重箱形式で、五客を重ねて一組とし、最も上に蓋が添います。利休形と呼ばれる真塗縁高が基本とされ、五寸(約15,3センチ)角に、角切りになった高さ二寸五分(約7,6センチ)の縁が付いているのでこの名があり、綴目があります。真塗の他、溜塗、飛騨、春慶、一閑などや、透かしを入れたもの、切箔や蒔絵をしたものもあり、寸法の異なるものもあります。
2019年2月