建水
建水(けんすい)は、茶室で茶碗を清めた湯や水を捨てる器で、「こぼし」とも言います。もとは台子皆具の一つとして、唐銅製の建水の中に蓋置を入れて台子に荘りました。
皆具から独立して用いられるようになったあとも、唐銅製が主流ですが、そこに南蛮や備前のやきもの、曲物の建水が登場しました。大きく分けて、金属、陶磁、木竹の三種類に分けて区別されるようになりました。
建水は特に定まった形はありませんが、昔からの形として、建水七種があります。それは、大脇差、差替、棒の先、鎗の鞘、鉄盥、瓢箪、餌畚です。この他に鉄鉢、面桶、菊割、四方があります。
2018年10月