~ 一盌からピースフルネスを ~

水次

 水次は、水注とも書き、席中に置かれた水指や釜に水を補う為の道具です。扱う場合は、片手ではなく、もう一方の手も添えて両手で扱います。

 種類としては、片口(かたくち)と薬缶(やかん)の二種類があります。

 片口は、円筒形に注ぎ口と持ち手が付いており、木地曲(きじまげ)、塗りもの、やきものの三種類があります。薬缶は、上手(うわて)と注ぎ口が付いた金属製のものの総称で、唐銅(からかね)、素銅(すあか)、南鐐(なんりょう)などがあり、利休好の素銅の腰より下を黒く色付けた腰黒薬缶があります。

 

 その他の水次
 木地曲で大きめの片口の把手のない形を大口(おおぐち)といいます。水次ですが、置き水指として使用することもあります。今日では、洋食器のティーポットなどを水次に見立てて用いられることもあります。

 

2018年4月