水屋道具-1
茶席の中で使う道具を茶道具としたら、下準備や後片付けに必要な道具を称して水屋道具といいます。例えば(下図の番号参照)、⑪炭斗、火箸、釻などは席中で使う茶道具です。風炉や炉の下火を準備したり、釜をかけたりする下準備には、④箱炭斗、火箸、釻などを使います。この箱炭斗とここに仕込まれた火箸や釻などの炭道具類は、席中で使うものより大振りで頑丈です。このように水屋用の道具は実用的で丈夫に作られていて、茶道具を大切に使うために出来たものとも言えます。
水屋にそろえておくと便利な水屋道具 ― 炭に関するもの
②台十能は、下火を入れたり、火をとるのに使います。
③半田は三つ足の付いた灰器で炭を取り入れたり、下火を上げたりするのに使います。小羽、底取と長火箸を一緒にしておくと炉や風炉の灰の掃除をするのに便利です。
④箱炭斗は上に述べましたが、箱炭斗の中に炭、火箸、釻のほかに、板釜敷、つかみ羽箒、炭割火箸、長火箸を仕込んでおき使います。
その他、図にありませんが火消し壺、助炭とこげ縁、 雪洞などがあると便利です。
2020年11月