水屋道具-3
水屋にそろえておくと便利な水屋道具 ― 水やお湯に関するもの(下図の番号参照)
㉒搔器(かいげ)は、かいげんともいう。広く浅い杉の曲の合に柄のついた柄杓で、㉚水屋瓶(みずやがめ)から水を汲むのに使います。水屋柄杓ともいいます。
㉓水漉(みずこし)は、柄杓型の檜の曲で底がなく、この底に晒布や麻布を張り使います。搔器で汲んだ水を漉して、ちりやほこりなどを取り、水指や釜などに注ぎ入れるものです。
㉔釜据(かますえ)は、赤杉で作った木枠です。釜に水を張ったり、釜を上げたりする時、直接すのこの上に釜を置かないように釜据の上に置きます。
㉕底洗(そこあらい)は、切藁ともいい、棕櫚(しゅろ)の毛を束ねた一種のたわし。釜の底についた汚れを取るもので、お湯をかけながら底を軽くこすります。
その他、㉖水次(薬缶)、㉗水指、㉘茶巾だらい、㉚水屋瓶(みずやがめ)、㉛建水、図にありませんが水桶、片口、大口もあると便利です。
最後に昔より水屋七拭(みずやしちぬぐい / みずやしちふき)と呼ばれるものがあります。茶巾、帛紗、手(手でものをふくこと)、手巾、水屋手拭、布巾、雑巾の七つです。水屋には、いつも清潔な布巾、水屋手拭、雑巾を用意しておくことが大切です。
2021年5月