サンパウロ市内裏千家関連施設紹介
茶室「伯栄庵」、ブラジル日本移民史料館について
日系社会の結束精神を恒久に保つために組織された「ブラジル日本文化福祉協会」はブラジルの日系人社会を代表する文化団体。同協会の本部がある文協ビルには4階に裏千家ブラジル出張所の茶室「伯栄庵」があります。
7階から9階まではブラジル日本移民史料館が開設されており、海外最大150万人もの日系人が暮らすブラジルの100年を越える日本人移民の歴史を紹介しています。
茶室「伯栄庵」は、1958年に日本移民50年祭記念事業の一環として文協ビルが建設された時に同時に造られましたが、1977年に同茶室が3階から4階に移築された際、現在の形に造られました。
伯栄庵はブラジルに於ける裏千家茶道布教の中心的教場として、半世紀以上の歴史を有する屈指の茶室であります。
日本館について
サンパウロ市民の憩いの場であるイビラブエラ公園内に建つ日本館は、サンパウロ市政400周年を記念して桂離宮をモデルにして建築、サンパウロ市に寄贈されたもので、開館式には千玄室大宗匠(当時:千宗興若宗匠)が舎弟の納屋嘉治氏(淡交社初代社長)と共に出席されました。
2014年に開館60年を迎えた日本館は、8月29日に千玄室大宗匠を来賓に迎え、ブラジル日本文化福祉協会の主催で60周年記念式典を開催致しました。