~ 一盌からピースフルネスを ~

親愛なる社中の友

カルメン・ルシ・宗歌・コンティ・ヴィエイラ

感謝と懐かしい想いを込めてしたためます。
今回の隔離は私達に過去を振り返り、想いを馳せる時間を与えてくれています。隔離生活も3ヶ月を過ぎようとしておりますが、最初の一週目に我が家はCovid19と対峙することとなりました。幸い私と長男は軽症でしたが、夫は重い症状が出て病院に行きました。しかし、神のお陰で入院には至らず、自宅での療養となりました。
とても辛い19日間でしたが、信仰と「道」で学んだ前向き且つ穏やかな心持ちで、乗り越えることができました。
この期間、私自身の物と茶道具を整理しました。また、日本文化に関する本を数冊読みました。今まで学び培ってきたことから、すっかり遠ざかってしまっていたと感じ、それからは折に触れ茶道具に触れる時間を持ちました。
先週日曜日の6月14日、私は炭火をおこし、夫の為にお茶を点てました。お茶の独特な世界感を感じ、喜びに溢れました。健康な家族と共にお茶を点てる時間を持てたことに喜びと感謝を感じました。
乗り越えた困難は全て良き経験となると私は思っています。
明日6月18日、ブラジル日系移民は112周年を迎えますが、私は茶道のお稽古を始めて21年になります。
金曜日の晴れた午後2時、裏千家の教場で私達は宗慶先生に、着物を美しく着こなされた浜岡先生と万里子先生を紹介して頂きました。その日から今日に至っております。今でも鮮明に覚えております。
私は子供の頃から、人生で最も重要な日は、決して忘れてはならないことを学びました。自分の誕生日などと同じく、入門したあの日は、決して忘れることはない、私にとってとても大切な日です。
心から感謝の気持ちを込めて、日々美味しいお茶を点てております。
一期一会 

Fazendo chá em meu apartamento.

Completo 21 anos praticando o chanoyu