19. 金
この字を『キン』と呼んでも「お金」と呼んでも、現代の私たちにとって金は最も大事なものの一つではないでしょうか。今回はこの「金」という日本語について調べてみましょう。
読み方:
かね、 こがね、 キン、 コン ゴン、 かな
意味:
1)五行: 木、火、土、金、水、という人間の生活に必要な5つのうちの一つに挙げられてます。曜日の一つ金曜日にもなっています。
2)お金(かね): 通貨。お金。金銭。
現在では実際の金は貨幣の代わりとして使われていませんが、昔はこの金そのものが使われていたこともあります。
最近はカードが通貨の代わりに使われることが多くなりました。
金銭、現金、資金、金額、献金、料金、賞金、貯金 etc.
3)金: 黄金。黄色に輝く貴金属。希少で堅固、値打ちのあるものの総称として使われています。酸化しないでいつまでも金色に光り輝いて神秘性があり、また非常に展性、延性があるので薄く延ばすことができ、昔から芸術や装飾品として用いられ珍重されてきました。
金箔(きんぱく)、金塊(きんかい)、黄金(おうごん)、純金(じゅんきん)金メダル、etc.
注;一方、一般的に金・銅・鉄などの金属で作った器具を金物(かなもの)と呼びます。
合金(合金)、板金(ばんきん)、金棒(金棒)、金貨(きんか)、金具(かなぐ) etc.
「金」の漢字の成り立ち
音を表す「今(キム)」と意味を表す「八」・「土」が組み合わさって成り立った形声文字です。それぞれを組み合わせた「金」の意味は、土の中に埋まっている砂金を表しているのです。
2023年6月