22. 口
私たち人間も動物も口から食べ物や飲み物を体にとり生命を保っています。また口を使って人間は話したり、動物は鳴いたりして意思表示をしています。生き物にとってとても大事な器官の一つである「口」という漢字について少し調べてみましょう。
「口」とういう漢字を皆さんご存じだと思います。口の形からできた象形文字でとても覚えやすいです。この漢字を調べると口についてよく理解できると思います。
「口」という字の成り立ち
1、読み方
音読み コウ、ク
訓読み くち
2、意味
① 人や動物の器官の一つ。
② くちに出す。言う。ことば。「口上」「口調」「悪口」
③ 出入りする所。「河口」「銃口」
④ 物事のはじめ。「糸口」
⑤ 種類。単位。「口座」「一口千円」
⑥ 人や家の数。「人口・戸口」
⑦ 味。味覚。「甘口・辛口・淡口・濃口」
⑧ 刀剣を数える語。「脇差一口」
3、「口」を使った慣用句
① 口(くち)が上(あ)がる。
1. 生活の道を失う。口が干上(ひあ)がる。
2. 話し方がじょうずになる。
② 口(くち)から先に生(う)まれる。
口数の多い者や口の達者な者をあざけっていう言葉。
③ 口(くち)がうまい
話し方が巧みである。口先で人をまるめ込んだりするのがじょうずである。
④ 口(くち)が重(おも)い
口数が少ない。寡黙である。「口が重い人」「その話が出ると口が重くなる」
⑤ 口(くち)が煩(うるさ)い
1. いろいろと評判やうわさをする。「世間の口が煩い」
2. 少しのことでも小言や意見をやかましく言う。口うるさい。「口煩い年寄り」
⑥ 口数(くちかず)が少ない。
寡黙である。「口数が少ない人」「その話が出ると口数が少なくなる」
⑦ 口(くち)が奢(おご)る
うまい食べ物に慣れて、ぜいたくになる。「口驕った人」
⑧ 口惜しい
思うようにいかなかったり、辱められたりして、失望したり、腹立たしく思ったりするさま。
2024年3月