23. 耳
私たちの大事な五感のうちの一つ、聞くということを支えてくれる耳について少し調べてみましょう。
読み方
①みみ 耳で聞く
②ジ [音]ジ(漢) ニ(呉) 耳鼻科、内耳
意味
1 頭部の左右にあり、聴覚および平衡感覚をつかさどる器官。
2 聞く能力。聴力。また、聞くこと。聞こえること。「—がいい」「—に快い音楽」
3 耳のように器物の両側についている部分。取っ手。「鍋の—」「水差しの—」
4 紙や食パンなどのふち・へり。織物で、横糸が折り返す部分。「パンの—」「紙の—をそろえる」
5 針の糸を通す穴。めど。「針の—」
6 本製本の書籍で、背の両側のやや隆起した部分。
「耳」という漢字はどこから来たのでしょう。耳という字の成り立ち
甲骨文字 |
骨文字はで、つま先で立っている人(壬<じん>の形)のうえ上に大きな耳をのせて、聞くという耳のはたらきを強調した形です。古代の人は、耳には神の声を聞くという大切なはたらきがあると考えたのです。
「耳」の漢字を使った例文
・馬の耳に念仏(人の意見に感動しないで聞き流しにしている)
・壁に耳あり(いつどこで誰が聞いているかわからない)
・聞き耳をたてる(よく聞こうとして耳をすます)
・聞く耳を持たない(聞こうとしない)
・牛耳る(中心となって支配する)
・小耳にはさむ(聞くともなしにちらりと聞く)
・耳が痛い(弱点を指摘されたりしてつらい)
・耳がはやい(物事をすばやく聞きつける)
・耳にたこができる(何度も聞かされていやになる)
・耳に入れる(知ってもらうために告げる)
・耳慣れない(聞いたことがなくめずらしい)
・耳にする(聞いたことがある)
・耳に残る(聞いたことがある)
2024年9月