【九】 きゅう
漢字・漢和・語源辞典によると、音読みは、キュウ、クと読み、訓読みは、ここの、ここの(つ)、と読みます。( )の中は「送りがな」
これは、象形文字(ものの形から生まれた文字)です。
「屈曲(折れ曲がって)して尽きる」象形から、数の尽き極(きわ)まった「ここのつ」を意味する「九」という漢字が成り立ちました。
意味は、「数の名前。八(はち)の次の数。ここの。く。」(例:九枚、九つ、九日)
「八番目の物事の次の物事。く。」(例:九月、九番、第九)
「八回行ってから、もう一回行う事。く。ここの。」(例:九度(きゅうど、くど、このたび))
「数の多い事。ここの。」(例:三拝九拝、九重)
「集める」、「集まる」、「合わせる」(例:九合)
「数の終わり」
「久しい」、「老いる」
「ここのつ。(子(ね)の刻(真夜中の十二時)、また、午(うま)の刻(真昼の十二時))」
その他の読み方では、九十九髪 (つくもがみ)、九十九折 (つづらお) り、などがあります。
人名では、音読み・訓読み以外の読みで、「かず」、「ここ」、「ただ」、「ちか」、「ちかし」、「ひさ」とつけられています。
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2020年9月