2021年度 初点・新年会
───── 初めに 初点・新年会を行うにあたって ─────
2020年は、コロナ禍に見舞われ、災難の年でした。
2021年の正月は、裏千家宗家でも初釜式が、中止になり、外国であるブラジルはどうするかという問題が出てきました。2020年10月より、ブラジルの裏千家の教授会では、この懸案につき検討しており、10月の時点では、一応初点を行いたいという意見がありました。その後、3か月間模索しておりました。最終案として、1月11日の警戒レヴェルにより、初点・新年会を行うかどうかを決めるという意見になり、1月8日の政府の発表では、黄色のレヴェルになったので、行うことに決定しました。
以下、初点の様子をお知らせします。
1月17日、11時よりに、2021年度の初点・新年会が、ブラジル日本文化福祉協会の貴賓室にて執り行われました。コロナ禍を考慮して、会員限定で60人のみの会となりました。新年会では、10人掛けのテーブルに、4人のみの着席とし、ソーシャルディスタンスを十分とり、行なわれました。
最初に、ブラジルでは、初使用の坐忘斎お家元のお好みの和親棚の薄茶となり、4人の方々にお点前をしていただき、全員にマナウスから取り寄せたクイヤ、(ひょうたん)の器で呈茶。これを各個人のお持ち帰り(記念品)としました。
その後、開会式に移り、エリソン・トンピソン・宗尊・デ・リマ氏の司会、挨拶で始まり、林宗一氏の挨拶、昨年授与されなかった14名の許状引継ぎ式が行われました。その後、洲崎宗勝氏の、今年で91歳を迎えられる武田宗知先生の長寿にあやかり乾杯となりました。武田先生の新春を寿ぎ、この日の為の和歌を紹介します。
コロナ禍に 薄茶点つ椀 クイヤとか
初釜記念に それぞれの手に 知子
その後会食に移り、福引もあり、今年は、良き年になりますようにとの希望を持って。和気藹々のうちに散会しました。
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Fevereiro de 2021