姥口は囲炉裡縁より六七分 低くすへるぞ習ひなりける
姥口釜は口造りが釜の肩より内側に落ち込んでいる形状の釜です。歯の抜けた老女の口に似ているところから名づけられた釜の名称です。
姥口に対して一般に口が立っている立口の釜は柄杓の合を釜の口に落とします。一方で姥口は口の周囲が盛り上がっているので、釜の肩に乗せます。
そこで、姥口釜は炉縁より六七分、約2センチほど低く掛けることが約束です。
釜を掛ける高低は五徳の据え方で決まるものですが、稽古の時に釜の据え方が悪いとお点前がやりにくいものです。
2021年12月