茶を振るは手先を振るとおもうなよ 臂より振れよそれが秘事なり
茶筅を振るときに手先だけで点てようとすると力が入りすぎてしまいます。茶筅は茶碗の中でぐるぐる回るだけで空回りして細かい泡が立ちません。
肩の力を抜くとひじ全体で茶筅が振れるようになります。ひじを使ってよく振ると泡が細かくなり、細かい泡の層の厚いおいしいお茶が点てられます。
お茶を点てるときは指先の力を最小限にして茶筅を持ち、ひじを使い 向こう前、向こう前と茶筅が往復するように振ることが大切です。
簡単に言うと、茶筅を振るときは手先だけでなくひじから振るということです。
ひじを使うと茶筅を持つ手先(指先)の力は最小限になります。
そうして、水屋で点て出す時もお茶を飲まれるその人が目の前にいると思い、その人のことを思って心を込めて振りましょう。
2022年6月