ならひつつ見てこそ習へ習はずに よしあしいふは愚かなりけり
茶道は習えば習うほどいろんな約束事や決まり事が出てきます。また、深く学ぶにつれ難しくなっていきます。
しかし、難しいと思われるお点前も習得した一つ一つの約束事や決まり事が組み合わされたものも多くあります。
また、学びを深めていくと最初の頃になかなか覚えられなかった事が十分に理解できるようになり、記憶することが容易になったりもします。
その道を十分に習得せずに他人のことをとやかく言うものではありません。
批評するならばまずその対象となるものに自らが深く入りこまなければ、本当の批評はできません。
口先だけの批判では人は納得しないものです。
体験せずして批判や批評しても聞く人は納得し難いものになるでしょう。
まず、自らが深く学びを進めて体験する。
そのような心持ちで日々のお稽古に励みましょう。
2023年12月