招き猫
招き猫とは福を呼び込むといわれる猫の置物。
この縁起物の由来には諸説ある。
江戸時代に浅草界隈で駄菓子屋を営んでいた貧しい老婆の夢に猫が現れ、招き猫像の知恵を授けたという。その猫の姿の置物を今戸焼の窯元で焼かせ、売り出したところたちまち評判になったという。
また江戸の遊女薄雲の話も伝えられている。可愛がってた猫を殺され悲しみに沈んでいる薄雲を慰めるために、ひいきの客が伽羅の香木で彫らせた猫を贈ると、薄雲はその木彫りの猫を愛ネコと同じように抱いて花魁道中を行った。それが話題になり、日本中にその猫像が広まったという。
招き猫が右足をあげていれば金運を招き、左足をあげていれば人を招くとされる。両前足をあげた欲張ったものがあるがそれはお手上げを意味するため縁起が良くないという。
※余談 猫は、約5千年前から人に飼われ、古代エジプトでは、「聖なる生き物」として大事にされた。日本・岡山県には、『招き猫美術館』がある。
2015年3月