正月
正月は、各歴の年初めのこと。
旧年が無事に終わった事と、新年を祝う行事。
元旦に年神様(としがみさま)という新年の神様が、一年の幸福をもたらすために、各家庭に降臨するとされています。年神様は、祖霊神であり、田の神、山の神で、子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、人々に健康や幸福を授けるとされていて、「正月様」、「歳徳神」(としとくじん)ともいわれています。
正月飾りをし、正月行事をし、御節料理を食べて、盛大に祝います。一月一日を「元旦」。三日までを、「三が日」。一月十五日までを、「松の内」 としています。現在は、一月七日までに「松の内」と、短縮しているところもあります。
【年賀状】
正月には、前年にお世話になった人や知人に、年始の挨拶回りの代わりに、年賀状を、送る習慣があり、その年の干支や、めでたい絵柄で描き込まれています。年賀状に必ず「おめでとう」と書くのは、「おめでとう」という言葉を、相手に送ることで、相手の新しい一年がめでたくなると信じる気持からです。
古代の日本人は、言葉そのものに霊的な力があり、魂が宿つていると考えていました。
【初夢】
一月二日が物事を始める日であるという考えから「二日の夜に見る夢」というのが一般的になりました。この初夢にその年の運勢が表れるということから夢の内容で、新年の運勢を、占いました。初夢は、「一富士、二鷹、三茄子」が縁起が良いとされています。良い初夢を見たいなら、宝船に七福神が乗っている絵を、枕の下に敷いて寝るとよいとされています。
2017年1月