【裏千家インタビュー】独立行政法人国際協力機構 ブラジル事務所 那須隆一所長
お仕事内容についてお聞かせください
- 日本政府が行う国際協力に約30年間携わっております。これまで中米やアフリカ4か国(パナマ、ホンジュラス、エルサルバドル、モザンビーク)で勤務し、ブラジルは5つ目の赴任国になります。
那須所長のご趣味はございますか
- 外国語を勉強するのが好きですが、ポルトガル語はなかなか上達せず悪戦苦闘しております。
ブラジル文化の魅力について、どのような印象をお持ちですか?
- 多様性の中で育まれてきた音楽や各地の料理はたいへん洗練されていてすばらしいと思います。また日系社会をはじめ、世界各地から移住された方々がそれぞれの文化を大切に継承されていることに感動しています。
文化や生活習慣の違いで感じたことをお聞かせください。
- 日本人であれば怒ってしまうような場面でもブラジル人は非常に寛容で、懐の深さを感じます。
例えば混み合うレストランやフードコートで食べ終わった客が話を続けて座っていても、客が立ち上がるまで嫌な顔もせず待っている人を見かけることがよくありますが、日本のように、せかしせかされながら食べるのではなく、ゆっくりと食事の時間を楽しむことを互いに尊重し合っているような印象を受けます。
日本文化についてブラジル人からよく聞かれることはございますか
- 食べ物や武道について聞かれることが多いですが、入れ墨を彫るのにふさわしい漢字を教えてくれといった質問を受けたこともありました。
外から見つめ返す日本(文化)の印象はどのようなものでしょうか?
- 日本で受けている社会システムがいかにありがたいものであるかを認識させられることが多いです。また、日本文化の多様性をもっと海外へ発信できればと感じます。
茶道の魅力とご自身の関係は
- 残念ながら茶道についてほとんど語ることができませんが、京都出身ですので抹茶をいただく機会は何回かあり、いつも心が洗われる思いがします。
京都ご出身とのことですが、京都の街で好きな場所、思い入れのある場所は
- 地元の嵯峨野、特に大覚寺~嵯峨釈迦堂~常寂光寺~嵐山へ続く散歩道は最も好きな場所です。
座右の銘をお教えください
- 一期一会
お忙しいなか誠にありがとうございました。
インタビュー: 2016年7月
2016年10月