各地域便り ‐ レジストロの茶道
日本移民ゆかりの地であり、お茶の産地でもある水郷レジストロから茶道の活動状況について概略をお伝えします。
こちらでは1991年5月に会員24名でレジストロ茶道部が発足し、サンパウロの裏千家から武田宗芳、宗南先生ご夫妻をお迎えして稽古が始まって以来約25年間に亘って継続されて今日に至っております。
この間の主な活動としては、サントス市から日本文化紹介の要請を受けて、2007年8月その初日に茶道デモンストレーションをさせて頂きました。
その他クリチーバ市の全伯地区大会にも参加致しました。レジストロにおいても全伯地区大会を2回程させて頂き、毎年行われる日本週間の初頭行事と敬老会のでは呈茶を行うことが慣例となっております。
現在の会員は私を含めて6名で内訳は茶名を頂いた方が2名、正引次2名、大円之真1名、和巾1名です。後継者育成の面では日本語学校の生徒およそ10名の方に毎月一回の稽古指導を行っております。又、大本教にも茶道部があり現在7名の生徒が稽古を続けております。
10年ほど前でしたか、宗旦忌に参加して許状受け取られる方をみて、「一体、人が健康で一つのことを成し遂げることは大変なことである」ことを痛感したものでした。
我々も幸いにして林先生ご夫妻並びに諸先生方の御指導により今日あることは大きな喜びとする次第です。
松藤良光
2016年10月