22. 見得(みえ)
2024年2月
見得とは、歌舞伎の演技・演出で使われる言葉です。感情の盛り上がった場面で、役者が一時動きを止めて目立った表情・姿勢を正すことです…
続きを読む2024年2月
見得とは、歌舞伎の演技・演出で使われる言葉です。感情の盛り上がった場面で、役者が一時動きを止めて目立った表情・姿勢を正すことです…
続きを読む江戸紫、(えどむらさき)とは、江戸で染められた紫の意で、青味みを帯びた紫のことです。江戸時代の日本人が、「粋」だと感じていた色です…
続きを読む2023年6月
「もののあはれ」とは、どう意味なのだろうか?これは、現代語でいう「物」、すなわち「物質」を意味するものではない。古代の日本人は、目に見えないもの、霊的な存在の物事の総体を「もの」と呼んでいた。「モノノケ」「物思い」は、そうした意味も強く残した言葉である。「もののあはれ」の「もの」は、自然界や人の世にまつわる物事のすべてを指していると理解すればいいだろう…
続きを読む2022年12月
-秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず-
この言葉は、世阿弥がその著『風姿花伝』で述べた一節です。
秘めるからこそ花になり、秘めねば花の価値は消え失せてしまうという意味です。
2022年9月
序破急とは日本の雅楽の舞楽から出た概念です。「序」は、「いとぐち」物事の始まり」で、「破」は「序」の静けさを破り、内容が展開していきます。続く「急」では、クライマックスへと一気に盛り上がり、速やかに閉めくくるという様子を表します…
続きを読む2022年6月
幽玄という言葉を聞くと、一番に“能”の世界を思い出します…
続きを読む2022年3月
わび、さびは、日本独自の美意識です。たとえば質素で、静かな様子、不完全であることをよしとする、一つの名詞のイメージですが、実際は、侘び、寂びの二つの名詞が繋がったもので、それぞれ意味も違うようです。「さび」というのは、「寂」。そして寂は「寂ぶ」という動詞の名詞系です…
続きを読む2021年12月
侘びという言葉は、茶の湯を表す、代名詞のようになっている。
が、侘び、わびしいという意味は、現代語では、心細かったり、失意の底にあったりする、思い煩うこと。悲しみ嘆くことを言う。わびを入れるとは、謝罪することをいう…
2021年9月
『ご趣味は?』と聞かれ、『俳句です』とか『茶の湯です』と答えると、『風流なご趣味ですね』と。答えが返ってくる。日本人は、花見や月見、上述の趣味に、情緒を感じて、風流という言葉を使う。ところが改めて「風流とは?」と聞かれるとその答えは意外と難しい…
続きを読む2021年6月
表題の言葉は、聞きなれない言葉かもしれない。しかしこの言葉、「身に入む」は、季語になっている。秋風がひんやりしてくる。人は誰でももののあわれを感じるようになる。こうした秋の思いを誘うような、肌に沁み通っているような感じを言う。染む、沁む、浸む、滲む とも書く…
続きを読む2021年3月
雪月花(せつげっか)は、四季折々の自然の風物の中で、雅趣のあるものとされるものの総称です。日本の芸術・美術の特質の一つとしてもとらえられており、詩歌やその他芸能にも表現されています。
この雪月花(ゆき、つき、はなともいう)は、この順序で用いられることが、伝統的です。この伝統的な日本の美の感覚は、連想される語として様々な場所に用いられます…
2020年12月
今回は、日本の秋に、紅葉するもみじについて紹介します。
日本の北海道では、9月中旬から10月下旬に、又南の九州では、10月下旬から12月上旬にかけて、もみじは紅葉します…
2020年9月
日本の桜の開花の季節は、三月、四月。アメリカのワシントンDCは、五月。ブラジルは、七月、八月。地域や、緯度によって異なるが、日本人ほど、桜の花を愛する民族はいない。それが民族の個性なのだろうか…
続きを読む2020年6月
雨水(うすい)とは、空から降るものが、雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころをいう。水がぬるみ、草木が芽生える頃で、昔から農耕の目安とされてきた…
続きを読む2020年3月
“梅に鶯”とは、日本の詩歌や絵画における伝統的な、絵になるような良い二つの取り合わせ、又は仲の良い間柄のたとえで、古代中国の漢詩に由来します。二つのものが調和しているさまを言います…
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