8. 雨水
雨水(うすい)とは、空から降るものが、雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころをいう。水がぬるみ、草木が芽生える頃で、昔から農耕の目安とされてきた。春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえ始める地域もある。日本、中国で、雨水の日は、2月19日か、2月18日。
現代では、一年の初めの元旦から、大晦日を「一年」とする感覚が身についているが、もともとは、「一年」は、太陽が春分点を通過してから、ふたたび春分点に帰るまでの期間を示していた。昔の人が、春を待ち続けたのは、その一年の感覚と大いに関係がある。
そうして太陽が、春分点から春分点をひとめぐりする期間を二十四等分し、その折目ごとに季節を表す名を付けたものを「二十四気」という。中でも現代人になじみの深い節気は、「立春」「春分」「夏至」「立秋」「秋分」「立冬」といったところだろう。
現代人にはあまり知られていないが、この「雨水」の他に、「啓蟄」「清明」「穀雨」「芒種」「処暑」「白露」「霜降」等がある。
話は変わるが、NPO“雨水町づくりサポート”という法人があり、国土交通省が後援しているが、「雨は誰の上にも平等に降る水資源」とのポリシーのもとに、あまみずへの社会的価値を再考している。
2020年6月